シート工法
フィブラシート工法とは
KEVLAR繊維を1方向または2方向に織り上げたシートをフィブラシートといいます。フィブラシートを樹脂で含浸させながら構造物の表面に貼り付けてFRP層を形成し、構造物を補修・補強します。一般に既設の建物の柱や橋梁・高架橋の柱脚および各種構造物の床版・梁、煙突などの補修・補強に用いられます。
フィブラシート工法の特長
高強度
鋼材の7倍の引張強度を持ち補強後の断面増加・重量増加がほとんどありません。
軽量
鋼材の比重の5分の1と軽量です。
耐久性
耐アルカリ性、耐水性、耐熱性などに優れ、耐久性があります。
電気絶縁性
電気を通さないため、作業中の電気的なトラブルを生じません。
施工性
樹脂の含浸性に優れ、確実な施工ができます。
しなやかな材料であるので複雑な形状に追従できます。
被覆効果
被覆による空気水分の遮断効果があるため、
コンクリートの耐久性を向上させます。
経済性
重機作業が不要であることや特殊な技能工を必要としません。
また、工期短縮がはかれることなどよりトータルで経済的な工法です。
アラミド繊維KEVLARとは
アラミド繊維「KEVLAR」は、1960年代に世界初のスーパー繊維として登場しました。
アラミド繊維は、高強度・高弾性で良好な耐熱性を持つ繊維(芳香族ポリアミド繊維)で、宇宙・航空機の部材などの最先端分野から防弾チョッキ、スポーツ用品など幅広く使われています。
特長
ナイロン、ポリエステルの約2倍の引張強度
高い弾性率(ヤング率)
小さなクリープ率、少ない応力緩和、
 良好な寸法安定性
高い耐熱性、耐寒性、耐薬品性
高い電気絶縁性
高温下においても溶融・収縮せずに炭化する
自己消火性
高い切創抵抗
シート仕様 施工手順